ジブリの新作『思い出のマーニー』を観ました。
『マーニー』という名を聞いてまず思い出したのが,1964年のヒッチコック作品『マーニー』でした。←そのまんまです。
前年の『鳥』でヒロインに抜擢されたブロンドのティッピ・ヘドレンが同じく主演しておりまして,冒頭のシーンでは黒髪で登場したのには驚かされました。相手役のショーン・コネリーが若いです。
それはさておき,本題の『思い出のマーニー』です。米林宏昌監督の2回目の作品です。
昨年の『風立ちぬ』や『かぐや姫の物語』といった超重量級の作品群(ワインでいえばボルドーの5大シャトーかヴォーヌ・ロマネの特級畑か)と異なり,病気療養のため田舎の親戚に預けられた少女のひと夏の物語です。
この作品の評価は恐らく厳しいものがあると思いますが,私は意外に好きかも。
特にボートで湿っ地屋敷と船着き場を行ったり来たりするシーンが大好きです。
ありていに言えば,彼岸と此岸を行ったり来たりするのですね。
1970年代から80年代前半にかけての『東芝日曜劇場』全盛期をほうふつとさせる小品でした。