気になるワイン その362014年5月5日(月)

 

 
 

とてつもなく美味しいオーストリア産のメルローに出会いました。
 
 
 

 とりあえず,簡単な説明を。
 

<赤>
 2009 メルロー・シュナイダータイル(エスターハージー)
 2009 Merlot Schneiderteil Weingut Esterhazy
 生産地:オーストリア,ノイジードラーゼー=ヒューゲルラント
 生産者:エスターハージー家
 品 種:メルロー100%
 

 エスターハージー家は17世紀からワイン造りを行っている生産者。
 「ノイジードラーゼー=ヒューゲルラント」とはノイジードル湖の西に広がる生産地。
 収穫したブドウはプレスせずに大樽で醗酵。新樽バリックで16ヶ月熟成。
プルーンのアロマが心地よく,ビターチョコやタバコなどの複雑な風味。
 味わいは濃厚で,力強さを感じます。
 10~20年の熟成が期待できそうな傑出したメルローです。
 
 

 と,まあこんな感じです。
 
 

 私にとってオーストリア産の赤というのは,ツヴァイゲルトやブラウフレンキッシュなどの地葡萄が主たるブドウ品種で,国際品種のワインにはあまりピンとくるものがありませんでした。
 

 ところが,このエスターハージーのメルローには驚かされました。
 まるでサンテミリオンのグラン・クリュ・クラッセ(特別級)なのです。
 

 最近,サンテミリオン・グラン・クリュ・クラッセ(特別級)である2008年の『シャトー・ラ・ドミニク』を飲む機会がありましたが,ほとんど同じでした。
 

 それもそのはず,この2009年ヴィンテージより,あのメルローの名手ステファン・デュルノンクールが醸造コンサルタントに就任しているのです。
 
 

 ここで,ちょこっと生産者であるエスターハージー公爵家のお話を。
 17世紀からワインを造り始め,マリア・テレジアもエスターハージー家のワインをたいそうほめたたえたそうです。また大作曲家のハイドンも生涯の大半をエスターハージー家に仕えていたそうです。
 

 すご過ぎる!
 
 
 

 さて,気になるお値段ですが…。
 
 
 4,980円(税込)です。
 
 

 ではでは。