気になるワイン その222011年12月3日(土)

 今回の気になるワインは、クリスマスにはかかせないシャンパーニュです。
 

 シャンパーニュといえば、少し前まで「レコルタン・マニピュラン(自社畑のブドウのみを使用してシャンパーニュを造る小規模生産者)」がもてはやされていました。
 

 

 今回ご紹介するブノワ・マルゲは、厳密にはレコルタン・マニピュランではありません(少量のブドウを外部より購入しているため)が、ピカッと光るものを感じる小規模生産者です。

 
 

 では、その簡単な解説を。
 

<白・発泡性>
 NV ブリュット・ブラン・ド・ノワール(マルゲ)
NV Brut Blanc de Noirs Marguet Pere et Fils
 生産地:フランス,シャンパーニュ地方シャンパーニュAOC
 生産者:マルゲ・ペール・エ・フィス
 品 種:ピノ・ノワール70%,ピノ・ムニエ30%
 
 1870年創立。マルゲ家は当主のブノワ・マルゲで5代目となり,
 1905年より瓶詰を開始。100年以上の歴史を持っています。
 2006年よりシャンパーニュの醸造コンサルタントであるエルヴェ・
ジェスタンとの共同作業が始まり,飛躍的に品質が向上しました。
 酸味はおだやかで,ボディがあり,リッチな印象があります。
 やさしい味わいのブラン・ド・ノワールです。
 
 

 とまあ、こんな感じです。
 
 

 100年以上の歴史を誇る由緒正しき生産者なのです。
 

 ですが、この5代目当主はその伝統にあぐらをかくことなく、一念発起し、2006年からは「シャンパーニュの魔術師」と私が勝手に呼ぶエルヴェ・ジュスタン氏との共同作業を始めます。

 

 さらに周囲の反対を押し切って、有機栽培に転換したのです。
 

 このシャンパーニュには、そのたゆまぬ努力が、繊細な表情をともなった滋味あふれる、まさにシャンパーニュの品格となって現れています。
 
 

 感動的なシャンパーニュです。

 

 さて、気になるお値段は、5,000円(税込)です。
 

 ではでは。