気になるワイン その202011年10月16日(日)

 今回ご紹介するワインは、めずらしくカリフォルニアワインです。
 


 

 高級ワイン産地として世界的に有名なナパ・ヴァレーの赤ワインです。
 
 ナパの中でも、カリフォルニア・カルトと呼ばれる超高級な一群のワインがあります。
 1980年代から90年代にかけて、まさにカリフォルニア・カルトな『アロウホ』と『ダラ・ヴァレ』の醸造コンサルタントを務めたのがミア・クラインという女性です。

 

 そのミア・クライン自身が所有するワイナリーが今回紹介する『セリーン』なんです。
 

 そのメルローの簡単な解説を。
 

<赤>
 2008 メルロ-・フレディアニ(セリーン)
2008 Merlot Frediani Vineyard SELENE WINES
 生産地:アメリカ,カリフォルニア州ナパ・ヴァレーAVA
 生産者:セリーン・ワインズ
 品 種:メルロー100%
 

 1991年が初ヴィンテージのナパ・ヴァレーの優良ワイナリー。
 2008年はあまり良いヴィンテージではありませんでした。
 しかしながら,その分早くからおいしく飲めるワインに仕上がりました。
 カシスやチェリーのアロマが芳しく,しばらくするとヴァニラの香りも。
 味わいは,果実味とタンニン,そしてしなやかな酸がきれいに調和しています。
 口中にビターチョコレートの風味が広がり,のどごしはとってもシルキーです。
 素晴らしいナパのメルローです。
 
 

 とまあ、こんな感じです。
 

 ラベルは、ほとんど花札の「ススキに月」です。
 
 実は、ナパ・ヴァレーにかかる月の絵だそうですが…。
 

 このワインに評論家のロバート・パーカーは89点をつけているのですが、私も同感です。
 

 90点以上の傑出したワインではありませんが、素晴らしい「フレディアニ畑」のテロワールと洗練されたミア・クラインの技とがひとつになった、何とも言えずいとおしいワインなのです。
 

 さて、気になるお値段は、6,300円です。
 

 ではでは。