二郎と菜穂子は4回キスをした。2013年7月23日(火)

 


 
 

 宮崎駿監督作品『風立ちぬ』を観ました♪
 
 

 いろいろな見方のできる映画ですが,私は敢えて主人公とヒロインのラヴロマンスとして,この映画を見たいと思います。
 
 

 タイトルの4回キスをしたという回数については,記憶がおぼろげでもう一度観てみないと不安があります!?
 

 まちがっていれば,ご指摘ください。
 
 

 ご存知のように1979年の『ルパン三世 カリオストロの城』以降の宮崎監督作品で唇と唇の触れ合う真っ当なキスシーンは皆無でした。
 

 唇以外では1回だけ『カリオストロの城』のラストシーンでヒロインの額にルパンがキスをします。
 

 成熟した男女間の恋愛をあまり描いたことのない監督なので,どうもキスシーンの描き方がぎこちないような気がします(やっぱりキスシーンの上手さではヒッチコックでしょう)。
 

 ですが,それがまた良いのです!!
 
 

 2人の出会いが素晴らしいのです。
 
 

 汽車の2等車と3等車間で起こる二郎の帽子をめぐるエピソードが秀逸。
 

 そして名乗らずに去った二郎の骨折の添木として使った計算尺が戻ってくるシーンの感動。
 

 10年後,軽井沢のホテルでの再会。
 

 そして,そのホテルで婚約。→最初のキスシーンです。
 

 出会いの季節も夏なら,再会も夏なんです!
 

 その年の冬に結婚。 祝言での菜穂子の寒椿の髪飾りが美しい!
 

 二郎がデザインした最新鋭機のテスト飛行の日に,菜穂子は一人で高原病院に帰っていくのです。(泣)
 
 

 それから数年後,菜穂子は「心の旅人」になりました。

 
 
 

☆おまけ

 ラストでカプローニ伯爵が二郎にワインでも飲もうと言ったワインは何だったのでしょう。

 カプローニの故郷は北イタリアのトレンティーノなので,当時は赤というより白の産地だったはずで,…。航空機の製造会社はローマにあったようなので,やっぱり「タウラージ」なのかな…と少々思い悩んでおります。