『かぐや姫の物語』は日本映画史上に燦然と輝く傑作です!2013年12月3日(火)

 

 
 

 高畑勲監督作品『かぐや姫の物語』を観て来ました。
 
 

 今までのアニメーション映画にはなかった,まるで岩絵具を使う日本画のような画面に釘付けになりました。
 
 

 ストーリーそのものは,古典文学の竹取物語とほぼ同じです。
 
 

 どのシーンもすべて素晴らしいのですが,私のお気に入りはやはり2箇所ある幻想シーンです。
 

 まるで鈴木清順ばりの夢と現実の区別のあいまいな傑出したシーンでした。
 
 

 こんなすごいアニメーション映画を私は今まで見たことがありません。

 
 
 この作品は,もしかすると溝口健二の『祇園の姉妹』,小津安二郎の『晩春に並ぶ,日本映画史に燦然と輝く傑作かもしれません。
 
 

 これまで,あまり高畑監督作品は好きではありませんでしたが,この1本ですべてがかわりました。
 
 

 2013年は,楽天イーグルス優勝の年として記憶されると思っておりましたが,大島渚逝去&『かぐや姫の物語』公開の年として永遠に人々の心に刻まれる年号となるでしょう。