店長のワイン愛

気になるワイン その622016年11月20日(日)

 
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 心はずむ、素晴らしいスペインの赤に出会いました♫

 
 
 

 リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、あるいはビエルソといった有名産地ではないところからの1本です!
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2008 アバデンゴ・レセルヴァ(リベラ・デ・ペラサス)
 2008 Abadengo Reserva Bodegas Ribera de Pelazas
 生産地:スペイン,カスティージャ・イ・レオン州DOアリベス
 生産者:ボデガス・リベラ・デ・ペラサス
 品 種:フアン・ガルシア100%
 

 1997年設立の新しいボデガ(醸造所)。
 DOアリベスはドウロ川沿いのブドウ産地で,対岸はポルトガルです。
 独自品種フアン・ガルシアを100%使用した赤。
 熟したチェリーやバルサミコなどの複雑なアロマ。
 濃厚でありながら軽やかな味わいを持ち,余韻もたいへん長い。
 樹齢60年以上の古木から造られる傑出した1本です。
 

 と、まあこんな感じです。
 
 

 まず気になるのは、原料ブドウのフアン・ガルシア(!?)です。
 

 ジャンシス・ロビンソン著『ワイン用葡萄ガイド』には、「酸ののった、爽快な品種。北西スペインのトロの西にあるフェルモセーリェ・アリベスの地元の特産。そこでは普通、葡萄畑でこれより劣る品種と一緒に栽培される。作付面積は約2,500haあり、岩の多い丘の斜面の栽培地で、香りの高い比較的軽い赤ワインを造っている。」とあります。
 

 この内容から推察するに、フアン・ガルシアというブドウは高級ワインを生み出す高貴品種ではなく、現地では日常消費用の軽快な赤ワインを造るごく一般的なブドウという感じなのではないでしょうか。
 

 実際、私が今まで試したフアン・ガルシア種のワインも、サッパリとした軽快な赤ワインという印象しか残っていません。

 
 

 ところが、この赤ワインは全く違います!
 

 複雑なアロマを放ち、たいへん濃密な味わいを持ちながらも意外に軽やかで、のどごしも抜群です。アフターにはドライフィグ(乾燥いちじく)や完熟したマンゴーのニュアンスも。
 
 

 とにかく、美味しい!!
 

 料理と合わせるなら、「神戸牛のすき焼き」で決まりです!

 
 

 みなさまも、ぜひ。

 
 
 

 さて,気になるお値段は…。
 
 

 3,300円(税別)です。

 
 

 ではでは。

7月3日『伯爵夫人』読みました。2016年7月3日(日)

 
伯爵夫人
 
 

蓮實重彦ファン待望の小説第三作目『伯爵夫人』を読みました。
 
 1986年の『陥没地帯』はハスミ節炸裂でした。
 
 1994年『オペラ・オペラシオネル』は読後「はぁ~?」でした。
 
 
 2016年、第29回「三島由紀夫賞」受賞の本作はどうなのでしょう?
 

 まず、装幀がうれしいです。
 黒地に伝説の女優ルイーズ・ブルックスの横顔が浮き出ています。
 そして帯は赤地。「伯爵夫人」とタイトルが黒字で横書きになっています。帯の最下段には銀色で第29回「三島由紀夫賞」の文字。右端に縦書きで「エロス×戦争×サスペンス 世界の均衡を揺るがす文学的事件!」とやや大げさなコピーが印刷されています。
 

 次に、この本には、まえがきもあとがきも目次すらありません。
 そしてなぜか199ページで終わっています。
 
 

 さて、内容ですが(以下ネタバレ注意)、これは、堂々たるポルノ小説です!
 

 主人公二朗は旧制高校(一高?)生。子爵の家柄。一方ヒロインの伯爵夫人は二朗の自宅の建て増しされた南向きの広い洋間にいつごろからか居候しています。
 

 ある冬のたそがれ時、活動写真をを観終わった二朗は偶然、伯爵夫人と出会います。
 それから、二朗と伯爵夫人の一夜のアバンチュール?が始まるのです。
 

 この物語そのものはすべてウソくさいのですが、作者の描写力がこの小説を「触覚芸術」というほかないようなところまで高めています。

 
 

 それにしても二朗のその後(物語のつづき)が気になります。

気になるワイン その492015年6月19日(金)

 

 
 
上品なカリフォルニアのピノ・ノワールに出会いました♫

 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2012 エステート・ピノ・ノワール(アデレーダ)
2012 Estate Pinot Noir ADELAIDA CELLARS
 生産地:アメリカ,カリフォルニア州パソ・ロブレスAVA
 生産者:アデレーダ・セラーズ
 品 種:ピノ・ノワール100%
 

 カリフォルニアワインの中心地ナパから南東に350km以上離れた
セントラルコースト地区北部のパソ・ロブレス産ピノ・ノワール。
 標高700m近い丘陵地にブドウ畑はあります。樹齢約50年の古木
からエレガントでベルベットのようななめらかな舌触りを持つ傑出
したピノ・ノワールが生まれました。
 アフターテイストはあくまでも優しく,余韻もたいへん長いです。
 フレンチオークで18ヶ月の樽熟成。
 品格を感じるカリフォルニアのピノ・ノワールです。
 
 

 と、まあこんな感じの赤です。

 
 

 カリフォルニアワインといえば、高品質ワインのここ数年の価格の高騰ぶりはボルドー並とは言いませんが、それに近いものがあります。特にナパヴァレー産のワインなどは、”Show the money!”とワインのエチケットが叫んでいるように私には思えるのです。
 

 そんな状況下、パソ・ロブレスというちょっとマイナーな産地から素晴らしいピノ・ノワールが出現しました! カリフォルニア産ピノ・ノワールでは、ナパやソノマがつとに有名ですが、こんな南の産地から、こんな上品なピノ・ノワールが出てくるなんて、ちょっと驚きです。
 酸味がマイルドなので、洋食だけでなく、中華や和食などにも合わせたいすぐれもののピノ・ノワールです。
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 どう考えても超お買得なカリフォルニアのピノ・ノワール。
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。

 
 

 3,690円(税込)です。
 
 

 リブゴーシュでは、6月18日よりインターネット通販を始めました♫
 

 このアデレーダのピノ・ノワールは→ コチラ から購入できます!

 
 

 ではでは。

気になるワイン その472015年4月15日(水)

 

 
 

無垢なボーヌの赤に出会いました。♫
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2011 ボーヌ・レ・ブレッサンド(クロワ)
 2011 Beaune 1er cru Les Bressandes domaine des Croix
 生産地:フランス,ブルゴーニュ地方ボーヌ1級畑ブレッサンドAOC
 生産者:ドメーヌ・デ・クロワ
 品 種:ピノ・ノワール100%
 

 2005年初ヴィンテージの期待の新生産者。
 ぶどう栽培は2008年より無農薬有機栽培。ワイン醸造においても
伝統的な技法を頑なに守っています。
 口当たりはソフトですが、ピュアでスケールのある味わいです。
 ボーヌの美点を再現したブルゴーニュ新世代の1本です。
 
 

 と、まこんな感じの赤です。
 
 
 

 先日(2015年4月3日)大阪市内のホテルで「ダヴィッド・クロワ氏来日記念セミナー」が開催されました。クロワ氏は、2001年よりネゴシアンのカミーユ・ジルー社の醸造責任者に23歳の若さで抜擢され、さらに2005年よりドメーヌ・デ・クロワのオーナーに就任しました。以降ブルゴーニュを代表する新世代の生産者として評価はうなぎのぼりです!
 
 

 
 

 セミナーではクロワ氏は自身のワイン造りの哲学について話をされました。その中で私が特に感銘を受けたのは、「私(=クロワ氏)は、自分の造ったワインを味わって、クロワのワインであるとわからないようなワインを造りたい。」さらに「ワインから可能な限り自分(が醸造に関わったという証拠)を消し去りたい。」と言われたことです。自己主張の強いフランス人の口からこのような言葉が出てきたのには正直驚きました。その発言を受けて、「あなたはヴァン・ド・テロワール(ブドウ畑の個性が明確に表現されたワインのこと)を造ろうとしているのですね?」と私が質問すると、「そうありたいと思う。」とこれまたフランス人に似合わない謙虚な回答をされました。天才醸造家といわれて久しいクロワ氏からこのような言葉が飛び出したことにフランス文化の深遠さを思わずにおられませんでした。
 
 

 さて、肝心のワインですが、自社所有のボーヌ1級畑レ・ブレッサンドです。
 味わいは、ボーヌの繊細さがピュアな果実味とキュッとはりつめた酸により的確に表現されており、すぐれたバランスが飲み手をいやしてくれます。
 

 この傑出したワインには、醸造家ダヴィッド・クロワの痕跡は感じられないかもしれません。ですが、「ワインの神様」の聖痕(stigmata)としかいいようのないものを感じるのは私だけではないはずです。
 
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。

 
 

 9,180円(税込)です。

 
 

 ではでは。

『アメリカン・スナイパー』を観ました。2015年3月19日(木)

 

 
 

 どうしようなく重たい映画です。
 
 

 イーストウッド監督の戦争映画といえば、1986年の『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場』や2006年の『父親たちの星条旗』、『硫黄島からの手紙』などがあります。

 

 これまでの作品と本作との決定的な違いは、今までは戦場のシーンに「子供」がでてこなかったというこです。
 

 つまり今までは「大人どうしの壮大なケンカ」という感じだったのが、「女性や子供をまきこんだ残酷な殺し合い」というものに変わってしまったのです。
 

 それがより本当の戦争らしいといえるのかもしれませんが、あまりにも気持ちがどんよりしてしまいました。
 
 
 

 

 それに比べて前作の『ジャージー・ボーイズ』は、歌あり、笑いあり、悲しみありと映画的な要素がすべてそろった素敵な映画になっていました。♫

気になるワイン その462015年3月10日(火)

 

 
 

 真実のキアンティ・クラッシコに出会いました。♫

 
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2010 キアンティ・クラッシコ・アルジェニーナ(ポデーレ・イル・パラツィーノ)
 2010 Chianti Classico Argenina Podere Il Palazzino
 生産地:イタリア,トスカーナ州キアンティ・クラッシコDOCG
 生産者:イル・パラツィーノ
 品 種:サンジョヴェーゼ95%,カナイオーロ&マルヴァシア・ネラ&コロリーノ5%
 

 「キアンティ」のスペシャリスト,イル・パラツィーノ。
 この傑出したワイナリーで造られるワインは,深いルビー色を持ち,エレガンスがあります。
 この「アルジェニーナ」は「ボルドー」というより「ブルゴーニュ」それもヴォルネ村のような繊細なスタイルを持つ「キアンティ・クラッシコ」です。
 
 

 と、まこんな感じの赤です。

 
 
 

 1998年に初めてイル・パラツイーノのキアンティ・クラッシコを飲みました。
 その美しいサンジョヴェーゼの輝きと繊細なニュアンスにすぐさま虜になりました。
 それまで私の飲んでいたキアンティは一体なんだったのだろう!?と不思議な気持ちになったことを今でも思い出します。
 

 それ以来、私の超お気に入りのキアンティだったのでした。
 
 

 それから数年後確か1996年ヴィンテージからだったと記憶していますが、醸造責任者が変わって、アメリカ人好みの肉厚で甘みのあるモダンなスタイルへとガラリと変わってしまったのです。(泣)
 

 まっ、それでも美味しいことには違いはなかったのですが…。
 
 

 それからさらに数年後、2007年の3月10日にイル・パラツイーノのオーナー夫人が来日され、イル・パラツィーノの試飲会が大阪で開催されました。その際マダムは私に今のワインのスタイルはどう思うかと尋ねられました。私は以前のスタイルが好きだと即答しました。その時のマダムの苦りきった表情を今でもはっきりと覚えています。
 
 

 それから8年。
 私は今、このキアンティ・クラッシコ・アルジェニーナを飲んで、感涙にむせび泣いております。
 

 そうです。あの1998年当時のスタイルにもっどてきたのです!!!
 
 

 あの良質なブルゴーニュのようなスタイル!
 ロバート・パーカーをしてまるで「ヴォルネ」と言わしめた、あの真に繊細なスタイルに帰ってきたのです。(泣)
 

 これを感動と言わずしてなんというのでしょうか!

 
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。

 
 

 2,980円(税込)です。

 
 

 ではでは。

気になるワイン その452015年2月12日(木)

 

 
 

 堂々としたピノタージュに出会いました。♫
 
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2012 ペラ・ピノタージュ(SSV)
 2012 Pella Pinotage Super Single Vineyard
 生産地:南アフリカ,WOステレンボッシュ
 生産者:スーパー・シングル・ヴィンヤード
 品 種:ピノタージュ100%
 

 今,最も注目されているワイン産地といえば「南アフリカ」。
 そんな南アフリカの独自品種といえば,このピノタージュ。
 1960年代に植えられた高樹齢の畑から収量を抑制し,ごく少量
生産されました。醗酵後,フレンチオークの新樽で18ヶ月熟成。
 味わいは,たいへん濃厚でありながら、なめらかなテクスチュア
がうれしいエレガントな仕上り。
 南アフリカ最上級のピノタージュといえる1本です。
 
 
 と、まあこんな感じの赤です。
 
 
 

 10数年前に初めて、南アフリカ産ワインを飲んだ時の衝撃が今でも忘れられません。
 それは20年以上前に初めてチリ産カベルネ・ソーヴィニョン(当時1,100円でした)を飲んだ時の衝撃に匹敵します。
 その後1000円前後のチリワインはバカ売れし、今では1000円前後のチリワインは超々大量生産となり、20年前の感動はどこかに消えていってしまいましたが…。(泣)
 

 南アフリカ産のワインは1000円台のものも、もちろん美味しいのですが、2000円台・3000円台のものに超お買得なワインが多いのがうれしいところです。このワインもその価格帯のものなのですが、品質からみると倍以上の価格に思えるのです。
 
 

 さて、この赤ワインは、ピノタージュの優良ワイナリーであるデヴォール社の醸造家が、究極のピノタージュを造るべく西ケープ州内のブドウ畑を探し続けてたどり着いたテロワールからの1本なのです!
 

 樹齢はなんと50年近く、低収量ゆえの凝縮感が素晴らしいです。
 
 味わいは、たとえるなら、最良のシャトーヌフ・デュ・パプというところでしょうか!?

 
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 
 

 さて、気になるお値段は,…。
 
 
 3,800円(税込)です。

 
 
 ではでは。

気になるワイン その442015年1月15日(木)

 

 
 
 

 寡黙で豊かなブルゴーニュに出会いました。♫
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2012 マルサネ・クロ・デュ・ロワ(シルヴァン・パタイユ)
 2012 Marsannay Roouge Clos du Roy domaine Sylvain Pataille
 生産地:フランス,ブルゴーニュ地方マルサネAOC
 生産者:シルヴァン・パタイユ
 品 種:ピノ・ノワール100%
 

 シルヴァン・パタイユは1997年より醸造コンサルタントを始め,
2001年にドメーヌを設立。
 2008年一部の畑でビオディナミ栽培を始め,野生酵母で発酵,
清澄をせず,軽く濾過をしてビン詰をします。
 ACマルサネには1級畑は存在しませんが,この『クロ・デュ・
ロワ(=王様の畑)』は間違いなく1級畑の品格があります。
 銘醸ワインにありがちなクールな印象ではなく「洗練された温か
み」というべきものを持ち,飲み手をやさしく包み込んでくれます。
 傑出したバランスを持つ素晴らしいブルゴーニュの赤です。
 

 と、まあこんな感じの赤です。

 
 
 

 シルヴァン・パタイユは『ワイナート73号』の特集「ブルゴーニュ 今をときめく! ライジングスター13軒」のひとつに取り上げられた、まさに新進気鋭の生産者です。2014年2月の「気になるワイン その33」では、同じパタイユのブルゴーニュ・ルージュを取上げましたが、このワインはその格上のAC村名ワインです。
 
 

 さて、ディジョンの南隣「マルサネ」というコート・ドール北端のアペラシオンは、私にとって何の関心も持てない刺身のツマのようなワインでした(失礼!)。ですが、このワインは今までのマルサネとは全く異なります。味わいは、濃厚であはありますが、過剰さは微塵もなく、あくまでも自然でやさしい印象です。酸とのバランスも絶妙で、余韻の心地よさは感動ものです!
 
 

 ブドウ畑の恵みに感謝し、ありあまる情熱を持ちつつも寡黙にワイン造りを行っている様子が目に見えるようです。

 
 

 これは最良のマルサネという範疇にとどまらない、最上級のブルゴーニュの赤かもしれません。

 
 

 みなさまも,ぜひ。

 
 

 さて,気になるお値段は,…。

 

 6,050円(税込)です。

 
 

 ではでは。

気になるワイン その432014年12月11日(木)

 上品なマルゴーを見つけました。♫

 
 

 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2006 シャトー・プリュレ=リシーヌ
 2006 Chateau Prieure-Lichine
 生産地:フランス,ボルドー,メドック地区マルゴーAOC
 所有者:ルイ・バランド
 品 種:カベルネ・ソーヴィニョン56%,メルロー34%,
     プティ・ヴェルド10%(栽培面積比率)
 

 プリュレ=リシーヌは1951年にオーナーとなったワイン評論家
アレクシス・リシーヌの名に由来します。1999年に現所有者に代
わり,醸造コンサルタントにステファン・デュルノンクールを迎え,
品質が劇的に向上中のメドック4級格付けのシャトー。
 マルゴー地区の気品を感じさせながらも濃厚でしなやかな1本。
 若いうちから楽しめ,10年以上は飲み頃が続くでしょう。

 
 

 と、まあこんな感じの赤です。

 
 
 

 
 ボルドーの中でも特にACマルゴーのワインには、必ずと言っていいほど「しなやかな」という形容詞で語られる場合が多いような気がします。 その意味するところは,ある種の脆弱な感覚をただ単に言い換えているだけのような気がしていました。

 
 

 しかし,このプリュレ=リシーヌは違います。
 新オーナーの元,劇的に変貌を遂げたのです!
 

 濃厚なエキスと伸びやかな酸が,まるで良質のブルゴーニュのようなテクスチュアを形成しているのです。語の本来の意味において「しなやか」,すなわち真のエレガンスを持った上品なマルゴーのワイン。
 

 それが,このプリュレ=リシーヌなのです。
 
 

 寒波の襲来で心まで寒くなりそうなこの時季,
 プリュレ=リシーヌとビーフシチューで暖まりたいですね。
 
 

 さて、気になるお値段ですが…。

 
 

 9,720円(税込)です。

 
 

 ではでは。

気になるワイン その422014年11月12日(水)

 

 
 

イケてるブルネッロを見つけました。♫
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2009 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ(ラ・ジェルラ)
 2009 Brunello di Montalcino Fattoria La Gerla
 生産地:イタリア,トスカーナ州シエーナ県モンタルチーノ村
     ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCG
 生産者:ラ・ジェルラ
 品 種:ブルネッロ(サンジョヴェーゼの亜種)主体
 

 味・香りともに最上級のブルネッロの品格を持つ1本。
 もちろんブドウ栽培は化学肥料は使用せず,可能な限り農薬も
使用しません。手摘みで収穫後,厳しい選果を行います。
 気高さと芯の強さをあわせ持つ,その古典的な美味しさは,ブル
ネッロとは何かを私たちに教えてくれます。
 
 

 と、まあこんな感じの赤です。

 
 
 

 
 このワインは、2010年6月に「気になるワイン その15」で取り上げた「ロッソ・ディ・モンタルチーノ」と同じ生産者の造る「ブルネッロ」なんです。
 

 4年前にも書いておりますが、このワインはいわゆるモダンテイストのブルネッロではないのですが、そこがいいんですね。
 

 抜栓したては少し硬さを感じますが、30分程度の辛抱で、やわらかで滋味あふれる味わいを楽しめます。伝統的なブルネッロの味すじを堪能することができます。
 
 

 深まりゆく秋。 旬の食材にぜひ合わせたい1本です。
 
 

 ではでは。