傑出した自然派バルベーラに出会いました。♪
とりあえず、簡単な説明を。
<赤>
2013 バルベーラ・ダルバ・ラ・ロムアルダ(プリンチピアーノ)
2013 Barbera d’Alba La Romualda Azienda Vitivinicola Principiano
生産地:イタリア,ピエモンテ州バルベーラ・ダルバDOC
生産者:プリンチピアーノ
品 種:バルベーラ100%
プリンチピアーノ家は1900年代初頭よりブドウ栽培家でした。
1993年に現当主になり,2004年より栽培・醸造両面において劇的な改革を行いました。
すなわち有機栽培を実践し,収量を抑え,醸造時には酸化防止剤を添加せず,野生酵母を使用し,温度管理も行いません。
樽熟成18ヶ月。単一畑ロムアルダからの1本。
その味わいは,リッチで気品があり,余韻もすばらしいです。
まさに最上級のバルベーラです!
と、まあこんな感じの赤です。
生産者のプリンチピアーノについて少し詳しく。
現当主のフェルディナンドは1974年モンフォルテ生まれの46歳。アルバ醸造学校を卒業して,1993年よりワイン造りを開始。近代的なワイン造りが全盛の時代だったので,売れっ子のコンサルタントを仰ぎ,回転式発酵,バリック熟成など近代的スタイルのワイン造りを積極的に行っていました。しかし,2003年頃より自身の体が化学物質を受け付けなくなり,2004年より栽培・醸造ともに劇的な改革を行い,完全に自然派に転換。その転向を彼は「自分の個人的な理由である」として,有機認証も申請せず,今後もしない様子。徹底した有機栽培を実践し,収穫量を抑え,醸造時に酸化防止剤を添加せず,野生酵母を使用し,温度管理も行わないという徹底ぶり。
そんな彼の造る単一畑のバルベーラです。
前フリが長くなりました。さっそく抜栓してみましょう。
色は黒みがかったルビー。カシスやバラなどのアロマに,樽熟成によるバニラやコーヒーの香りも。そしてうれしいことに自然派(酸化防止剤を添加せずに醸造時)特有のあの困りものの還元香は全く感じません。
一口含むと,濃厚でかつ瑞々しい果実味が口中に広がります。決して重くはなく,おだやかな酸と相まって上品な味わいを形成しています。余韻もたいへん長く,フィニッシュはあくまでもクリーンです。
数年前に2011VT(ヴィンテージ)を試しましたが,そのときは醸造時に酸化防止剤を添加していたため,いわゆるモダンでフルボディーな万人受けするワインでした。それはそれでVERY GOODなワインでした。けれどこの2013VTの気品は何ものにも代えがたいものがあります。
まさに,これは傑出したバルベーラOUTSTANDING BARBERAなのです!
合わせる料理としては,甘辛い醤油ダレでいただく焼き鳥の「ねぎま」で決まりです。
みなさまも、ぜひ。
さて、気になるお値段は,…。
4,500円(税別)です。