気になるワイン その712018年9月7日(金)

 
Clouds-Pinot-Noir
 
 

 たいへんお待たせしております。
 申し訳ございません。半年ぶりの更新です。
 
 

 何とも心地よい南アフリカ産のピノ・ノワールに出会いました。♫
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

 2016 ピノ・ノワール(クラウズ・エステート)
 2016 Pinot Noir Clouds Estate
 生産地:南アフリカ,WOウエスタン・ケープ
 生産者:クラウズ・エステート
 品 種:ピノ・ノワール100%
 

 ホテルやレストランが併設されたリゾートワイナリーとして2012年に設立された新進のワイナリー。
 冷涼なへメル・アン・アルド・リッジ地区産のピノ・ノワールにクラウズ・エステート内のブドウをブレンド。野生酵母で醗酵,フレンチオーク樽で10ヶ月熟成。
 ブラックチェリーやバラの豊かなアロマ。酸と果実味のバランスが素晴らしく,余韻もたいへん長いです。
 まるで「やさしいジュヴレイ・シャンベルタン」といった趣きのワインです。傑出した南アフリカ産ピノ・ノワールです。
 

 と、まあこんな感じの赤です。
 
 

 2000年に休暇で訪れたオランダ人夫婦がこの地にほれ込み,ホテル・レストランを併設したリゾートワイナリーを立ち上げました。醸造責任者としてラール・ワインズのドノヴァン・ラール氏(スワートランドの最注目若手生産者)を迎え,自社の畑ばかりでなく,彼のコネクションで優秀な畑のブドウを購入しています。
 

 2016ヴィンテージの主な原料ブドウは,南アフリカ屈指のピノ・ノワールの生まれるへメル・アン・アルド・リッジ地区から。ここは海岸沿い(喜望峰から直線距離で100Kmほど離れた場所)の冷涼な気候で知られ,アタラクシアを始め優良なワイナリーのひしめくエリアです。それに加えてクラウズ・エステート内(ここはステレンボッシュ産)のピノ・ノワールも。
 

 ソムリエナイフでオレンジ色の封蝋を切り,いよいよ抜栓です。グラスにワインを注ぐ際,右手の指がエチケットの下部に巻いてあるオレンジ色のサテン地のテープをさわるので,手の感触が心地いいです。

 ブラックチェリーやバラのアロマが豊かに香ります。一口含むと濃厚でかつ優しい果実味にあふれ,ボリューム感もそこそこあり,アフター・テイストにはバラやオレンジピールのフレーバーが長く残ります。
 

 ニューワールドのピノ・ノワールをブルゴーニュにたとえると,一般的にコート・ド・ボーヌの味わいに近いものを感じることが多くあります。ですが,このクラウズの赤はどちらかというとコート・ド・ニュイ,それもジュヴレイ・シャンベルタンのニュアンスを持っているように感じます。一言でいうと「やさしいジュヴレイ・シャンベルタン」。
 

 手の触覚,舌の味覚の両方に訴える,傑出した南アフリカ産のピノ・ノワールです。
 
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。

 
 

 4,000円(税別)です。

 
 

 ではでは。