とんでもないボーヌの赤に出会いました。♫
とりあえず、簡単な説明を。
<赤>
2015 ボーヌ・1級畑ペルテュイゾ(クロワ)
2015 Beaune 1er cru Les Pertuisot domaine des Croix
生産地:フランス,ブルゴーニュ地方ボーヌ1級畑ペルテュイゾAOC
生産者:ドメーヌ・デ・クロワ
品 種:ピノ・ノワール100%
2005年初ヴィンテージの期待の新生産者。
ぶどう栽培は2008年より無農薬有機栽培。ワイン醸造においても
伝統的な技法を頑なに守っています。
優しい味わいの中にピュアな果実の美味しさを秘めたワイン。
ボーヌの美点を再現したブルゴーニュ新世代の1本です。
と、まこんな感じの赤です。
2015年4月に生産者のダヴィッド・クロワ氏とお会いしたときの文章が過去ログにありましたので、再掲させていただきます。
―引用始め―
先日(2015年4月3日)大阪市内のホテルで「ダヴィッド・クロワ氏来日記念セミナー」が開催されました。クロワ氏は、2001年よりネゴシアンのカミーユ・ジルー社の醸造責任者に23歳の若さで抜擢され、さらに2005年よりドメーヌ・デ・クロワのオーナーに就任しました。以降ブルゴーニュを代表する新世代の生産者として評価はうなぎのぼりです!
セミナーではクロワ氏は自身のワイン造りの哲学について話をされました。その中で私が特に感銘を受けたのは、「私(=クロワ氏)は、自分の造ったワインを味わって、クロワのワインであるとわからないようなワインを造りたい。」さらに「ワインから可能な限り自分(が醸造に関わったという証拠)を消し去りたい。」と言われたことです。自己主張の強いフランス人の口からこのような言葉が出てきたのには正直驚きました。その発言を受けて、「あなたはヴァン・ド・テロワール(ブドウ畑の個性が明確に表現されたワインのこと)を造ろうとしているのですね?」と私が質問すると、「そうありたいと思う。」とこれまたフランス人に似合わない謙虚な回答をされました。天才醸造家といわれて久しいクロワ氏からこのような言葉が飛び出したことにフランス文化の深遠さを思わずにおられませんでした。
以上。
―引用終わり―
今、思い出しても素晴らしい人柄ですね。
さてさて、肝心のワインですが、自社所有のボーヌ1級畑ペルテュイゾです。
同じ1級畑のブレッサンドは、ボーヌらしい力強さとあふれんばかりの果実味で、誰からも愛されるワインですが、このペルテュイゾはちょっと違います。名高い1級畑『ヴィーニュ・フランシュ』に隣接し、ブレッサンドより少し標高が高いため、より引き締まったワインが生まれます。2015年はひさびさの優良年。
と、いうことで2015年のペルテュイゾは傑出したワインに仕上っています。味わいはコート・ド・ボーヌというより、コート・ド・ニュイ。それも優秀なモレ・サンドニの1級畑に匹敵する出色の出来栄えです。
みなさまも、ぜひ。
さて、気になるお値段は,…。
11,600円(税別)です。
ではでは。