2018年3月の記事一覧

2018年度春期ワインセミナーのご案内2018年3月18日(日)

 
Corton
 
 

 ほんのり春めいてまいりました♪
 
 

 さて、4月からのNHK文化センターで、私が講師を勤めさせていただいておりますワインセミナーの詳細が決まりましたので、ご案内させていただきます。
 
 

①NHK文化センター神戸教室スーペリアクラス(毎月第2金曜日午後6時30分~)
 テーマ:世界の自然派ワイン
 詳しくは→ こちら
 

②NHK文化センター梅田教室(毎月第1水曜日午後7時~)
 テーマ:世界の自然派ワイン
 詳しくは→ こちら
※残り若干名です。お急ぎください。
 

③NHK文化センター守口教室(毎月第1金曜日午後6時30分~)
 テーマ:フランスワイン
 詳しくは→ こちら

④NHK文化センター京都教室(毎月第2水曜日午後6時30分~)
 テーマ:フランスワイン
 詳しくは→ こちら
 

⑤NHK文化センター西宮ガーデンズ教室(毎月第2日曜日午後1時~)
 テーマ:世界の自然派ワイン(前編)
 詳しくは→ こちら
※残り若干名です。お急ぎください。
 

 以上5クラスです。
 

 ご興味をお持ちの方は各文化センターに直接お問合せください。
 

 ワインビギナーも安心なテーマが多いです♫
 

 みなさま、よろしくお願いします。

気になるワイン その702018年3月18日(日)

 
Jadot-Bourgogne-Gamay
 
 

 素敵なACブルゴーニュに出会いました♫

 
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2015 ブルゴーニュ・ガメイ シャトー・デ・ジャック(ルイ・ジャド)
2015 Bourgogne Gamay Chateau des Jacques Louis Jadot
 生産地:フランス,ブルゴーニュ地方ブルゴーニュ・ガメイAOC
 生産者:ルイ・ジャド社
 品 種:ガメイ100%
 

 シャトー・デ・ジャックはルイ・ジャド社が所有する高名なボージョレの生産者。
 これはボージョレ・ヌーヴォーのような早飲みワインではない、しっかりとした造りのガメイ酒。ストロベリージャムのアロマが美しく香り。フレッシュなローヌの赤を飲んでいるかのような濃厚でやさしい味わい。まさに「ボージョレ」最良の見本のようなワイン。
 自社畑のクリュ・ボージョレからのガメイを100%使用した素晴らしい赤。
 

 と、まこんな感じの赤です。
 
 

 シャトー・デ・ジャックは、1996年にルイ・ジャド社の傘下に入り、すでに定評のあるボージョレのさらなる高みをめざして日々研鑽を積み、珠玉のボージョレを産み出しています。
 

 さて、このワインの面白いところはアペラシオンの表記が「ACブルゴーニュ・ガメイ」というところです。中味はボージョレ地区のいろいろな村(クリュ)からのブレンドらしいのですが、だとしたら「ACボージョレ」と表記すべきですよね。それなのに「ACブルゴーニュ・ガメイ」。もちろんフランスワイン法上何ら問題はないのですが…。「ボージョレ→低価格なワイン→低品質なワイン」というイメージの負の連鎖を断ち切りたかったのでしょうか。
 
 

 それはそれとして、本当においしいACブルゴーニュです。同価格帯の他社のACブルゴーニュ(もちろんピノ・ノワール酒)と比べても、引けを取らないどころか完全に凌駕しています。まさに「お手頃ACブルゴーニュの白眉」です。
 

 2015年(初ヴィンテージ?)だけでなく、2016年も期待が持てます!

 
 

 みなさまも、ぜひ。

 
 

 さて、気になるお値段は,…。
 
 

 2,500円(税別)です。

 
 

 ではでは。

美酒礼賛 第22回2018年3月14日(水)

 
capellanes-OLuardoSil
 
 

 第22回はスペインの独自品種ゴデージョです。
 大西洋に面したスペインの北西端にある白の銘醸地ガリシアからの1本です。
 
 

  2015 オ・ルアール・ド・シル ソブレ・リアス(パゴ・デ・ロス・カペジャーネス)
 生産地:スペイン,ガリシア州DOヴァルデオラス
 生産者:パゴ・デ・ロス・カペジャーネス
 品 種:ゴデージョ100%
 
 

 まずは、生産者のパゴ・デ・ロス・カペジャーネスの説明から。
 1996年にスペインの銘醸地リベラ・デル・ドゥエロの中心地で創業。パゴ・デ・ロス・カペジャーネスとは「司祭の畑」という意味です。中世の時代この地では、司祭たちがブドウの栽培とワインの醸造を行っていました。当主フランシスコ・ロデロは由緒あるこの地に100haもの土地を所有し、スペイン最良のワインを造るべく邁進しています。すでにテンプラニージョを使用した赤ワインでは世界的名声を勝ち得ています。
 

 そんなカペジャーネスですが、白ワインの生産にはたいへん慎重でした。2014年本拠地のリベラ・デル・ドゥエロから北西へ300kmも離れたガリシア州ヴァルデオラスに醸造所を新設し、ゴデージョの栽培と醸造を始めました。その最初の成果がこの「オ・ルアール・ド・シル」なのです。

 早速、抜栓してみましょう。グラスに注がれた液体は透明感のある淡いゴールドを呈し、スィーティーやグレープフルーツなどの柑橘系の香りを放ち、つづいて梅やりんごのジャム、そしてローズマリーやエストラゴンなどのハーブ系の香りも。一口含むと、ピリッとした酸味を感じ、次にボリューム感のある果実味、そしてフィニッシュには心地よい苦みがほんのり残ります。
 

 この白ワインは木樽熟成はなく、そのかわりタンク内で6か月間シュール・リー状態におかれます。今まで個人的にはゴデージョのワインでピンとくるものがなかったのですが、この「オ・ルアール・ド・シル」は違います。ブルゴーニュやロワールの白にはないキラキラ光る個性を持っているのです。
 
 

 なお「オ・ルアール・ド・シル」とは「シル川に反射する月の光」という意味だそうですが、その詩的な表現が完璧に的を得た傑出した1本となっています。
 

 ただ残念なことに、このワインは輸入元の判断で終売となりました。しばらく日本には入ってきそうにありません。当店のセラーにもあと数本のみ。(泣)
 
 

 参考価格:5,300円(税別)