2017年10月の記事一覧

美酒礼賛 第19回2017年10月17日(火)

 
Benoit-Lahaye-Brut-Nature
 
 

 第19回は泡物です。自然派シャンパーニュの東の横綱がジャック・セロスだとすると、西の横綱はブノワ・ライエかも。今回は、そんなブノワ・ライエの入門シャンパーニュのご紹介です。
 
 

 NV ブリュット・ナチュール・グラン・クリュ(ブノワ・ライエ)
 生産地:フランス,シャンパーニュ地方シャンパーニュAOC
 生産者:ブノワ・ライエ
 品 種:ピノ・ノワール90%,シャルドネ10%
 
 

 まずは、ブノワ・ライエの説明から。
 モンターニュ・ド・ランスの特級畑ブジー村および近隣の村にブドウ畑を計4.5haほど所有する小さなレコルタン・マニピュラン(自社畑のみからシャンパーニュを造る生産者)です。1996年シャンパーニュの元詰を開始。2007年にはエコセールより有機栽培の認証を取得。2009年にはビオディナミに転換。2002年に醸造家エルヴェ・ジュスタンと出会い、それ以降ジェスタンとの交流の中(コンサルタント契約は結んでいない)でライエのシャンパーニュは劇的に進化しつつあります。
 
 

 では、早速抜栓してみましょう。
 色調がいいんです。ほんのりピンクがかった淡い黄色です。おそらくピノ・ノワールの色素が少しでているのでしょう。香りは熟したリンゴやナシにほんのりライムのニュアンスも。一口含むと、濃厚な果実味とのびやかな酸とのバランスが素晴らしいです。濃厚でありながら、決して重くはなく、フィニッシュには洋ナシの風味が残り、キリッとした酸でしめくくります。
 
 

 3年前にもこのブリュット・ナチュールを試していました。そのときも純粋で自然な果実味が美しく表現されていることに驚かされました。しかし残念ながら今回のものとは酸の質が異なるのか、味わいに少しメリハリを欠いていて、飲んでいてピンとくるものがありませんでした。ですが、今回のものはデキが違のです! すでにモンターニュ・ド・ランス最良のレコルタン・マニピュラン(自社畑のみで造るシャンパーニュの小規模生産者)のひとりと評価を得ているブノワ・ライエですが、この3年間で彼はさらに進化したのです。

 
 

 参考価格:7,400円(税別)

気になるワイン その672017年10月11日(水)

 
L'Aietta-Rosso
 
 

 「食欲の秋」にピッタリなトスカーナの赤に出会いました♫
 
 

 トスカーナ州モンタルチーノ村からの1本です!

 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2013 ロッソ・ディ・モンタルチーノ(ライエッタ)
 2013 Rosso di Montalchino L’Aietta
 生産地:イタリア,トスカーナ州ロッソ・ディ・モンタルチーノDOC
 生産者:ライエッタ
 品 種:ブルネッロ(=サンジョヴェーゼ)100%
 

 2001年設立の新進気鋭のブルネッロの生産者。
 年間総生産量8,000本の小さなワイナリー。
 無農薬有機栽培を実践し,野生酵母で醗酵。
 ブルネッロ・ディ・モンタルチーノほどの濃厚さはありませんが,
その素直な味わいとするりとしたのどごしは,和洋中様々な料理と
の相性が良く,食中酒として活躍の幅の広い赤ワインです。
 

 と、まあこんな感じです。
 
 

 世界的に大人気のブルネッロ・ディ・モンタルチーノですが、またひとつ素晴らしい生産者が昨年の秋に日本デビューしました。昨年の12月に初めてこの生産者のブルネッロ(→詳細)を飲んだのですが、即お気に入りの1本になりました。今回はその弟分ロッソ・ディ・モンタルチーノのご紹介です。
 

 さっそく抜栓してみましょう。カシス、シナモン、腐葉土、そしてほんのりビターチョコレートの香り。口に含むと、サンジョヴェーゼらしい酸とほど良い果実味が心地よく、するりとしたのどごしです。余韻もほどほどあり、ドライフィグ(干しイチジク)のような風味が残ります。

 
 

 イタリア料理はもちろん、たとえば鶏を使った和洋中いろいろな料理と合わせていただける、食事が楽しくなる1本です。

 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて,気になるお値段は…。

 
 

 3,200円(税別)です。
 
 ご用命は→コチラまで。
 

 

 ではでは。