
心はずむ、素晴らしいスペインの赤に出会いました♫
リオハ、リベラ・デル・ドゥエロ、あるいはビエルソといった有名産地ではないところからの1本です!
とりあえず、簡単な説明を。
<赤>
2008 アバデンゴ・レセルヴァ(リベラ・デ・ペラサス)
2008 Abadengo Reserva Bodegas Ribera de Pelazas
生産地:スペイン,カスティージャ・イ・レオン州DOアリベス
生産者:ボデガス・リベラ・デ・ペラサス
品 種:フアン・ガルシア100%
1997年設立の新しいボデガ(醸造所)。
DOアリベスはドウロ川沿いのブドウ産地で,対岸はポルトガルです。
独自品種フアン・ガルシアを100%使用した赤。
熟したチェリーやバルサミコなどの複雑なアロマ。
濃厚でありながら軽やかな味わいを持ち,余韻もたいへん長い。
樹齢60年以上の古木から造られる傑出した1本です。
と、まあこんな感じです。
まず気になるのは、原料ブドウのフアン・ガルシア(!?)です。
ジャンシス・ロビンソン著『ワイン用葡萄ガイド』には、「酸ののった、爽快な品種。北西スペインのトロの西にあるフェルモセーリェ・アリベスの地元の特産。そこでは普通、葡萄畑でこれより劣る品種と一緒に栽培される。作付面積は約2,500haあり、岩の多い丘の斜面の栽培地で、香りの高い比較的軽い赤ワインを造っている。」とあります。
この内容から推察するに、フアン・ガルシアというブドウは高級ワインを生み出す高貴品種ではなく、現地では日常消費用の軽快な赤ワインを造るごく一般的なブドウという感じなのではないでしょうか。
実際、私が今まで試したフアン・ガルシア種のワインも、サッパリとした軽快な赤ワインという印象しか残っていません。
ところが、この赤ワインは全く違います!
複雑なアロマを放ち、たいへん濃密な味わいを持ちながらも意外に軽やかで、のどごしも抜群です。アフターにはドライフィグ(乾燥いちじく)や完熟したマンゴーのニュアンスも。
とにかく、美味しい!!
料理と合わせるなら、「神戸牛のすき焼き」で決まりです!
みなさまも、ぜひ。
さて,気になるお値段は…。
3,300円(税別)です。
ではでは。