2016年7月の記事一覧

7月18日(祝)営業しております。2016年7月18日(月)

 
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 本日18日(祝)は、月曜日なので定休日ですが、営業しております。
 
 ただし、午後6時 閉店とさせていただきます。
 

 あしからず、ご了承くださいませ。

 
 もちろん、明日19日(火)は通常営業(10:00~20:00)とさせていただきます。

 

 よろしくお願いします。

気になるワイン その602016年7月10日(日)

 

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 オーストラリアの超旨いシラーを見つけました♫
 
 

 同じオーストラリア産でもこの味わいに匹敵するものを探そうすれば、かなりの出費を覚悟しなければなりません…!
 
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。

 

<赤>
 2013 ブリーチェンズ・ブレンド(マヴェリック)
 2013 Breechens Blend Red Maverick Wines
 生産地:オーストラリア,サウス・オーストラリア州バロッサ・ヴァレー
 生産者:マヴェリック・ワインズ社
 品 種:シラーズ85%,グルナッシュ15%
 

 2005年設立の新進気鋭のワイナリー。
 ブドウ栽培においては環境保全型農業に取組み,ビオディナミを
実践しています。ワイン醸造においては人的介入を最小限にとどめ
上品で洗練されたスタイルに仕上げています。
 従来のオーストラリア産シラーズとは一線を画する1本です。
 

 と,まあこんな感じです。
 
 
 

 1990年代後半のオーストラリア産のワインは本当に素晴らしかったです。
 オーストラリアワイン専門のインポーターが数社あり、それらが競い合って本当に良いものを日本に紹介していました。21世紀に入り、オーストラリア産ワインの品質が世界に知れ渡るようになり、さらにオースラリアのワイン業界のM&Aも活発になりました。その結果、同品質のワインの小売価格が前世紀末より30%程度値上りするという残念なことがおこりました。オーストラリアワインのコストパフォーマンスの高さはどこかへ行ってしまったのです。
 
 

 そんなあきらめムードの中、あるインポーターの試飲会でこのワインに出くわしたのです。
 

 抜栓してみると…。
 色は深いガーネット。オレンジ、プラム、チェリーなどのフルーツ系のアロマ。つづいて黒こしょう、シナモン、スモークチーズなどの香りも。一口含むと、チョコレート、いちじく、プルーン、リコリスなどの濃厚な風味が口一杯にひろがります。余韻も長く、プルーンのフレーバーがずっと口中に残っています。
 

 バロッサ・ヴァレー特有のパワフルなシラーと言ってしまえば、それまでです。ですが、それだけではない、シラーの本場フランスのコート・ロティにも通じるような洗練された感覚も持ち合わせているのです。その秘密は、バロッサ・ヴァレーの南に隣接し、より冷涼な気候を持つイーデン・ヴァレー産のシラーをブレンドしているためだそうです。

 
 

 それにしてもこのシラーは驚異のコストパフォーマンスを持っています!
 
 

 みなさまも,ぜひ。
 
 

 さて,気になるお値段は…。
 
 

 2,400円(税別)です。
 
 

 ではでは。

7月3日『伯爵夫人』読みました。2016年7月3日(日)

 
伯爵夫人
 
 

蓮實重彦ファン待望の小説第三作目『伯爵夫人』を読みました。
 
 1986年の『陥没地帯』はハスミ節炸裂でした。
 
 1994年『オペラ・オペラシオネル』は読後「はぁ~?」でした。
 
 
 2016年、第29回「三島由紀夫賞」受賞の本作はどうなのでしょう?
 

 まず、装幀がうれしいです。
 黒地に伝説の女優ルイーズ・ブルックスの横顔が浮き出ています。
 そして帯は赤地。「伯爵夫人」とタイトルが黒字で横書きになっています。帯の最下段には銀色で第29回「三島由紀夫賞」の文字。右端に縦書きで「エロス×戦争×サスペンス 世界の均衡を揺るがす文学的事件!」とやや大げさなコピーが印刷されています。
 

 次に、この本には、まえがきもあとがきも目次すらありません。
 そしてなぜか199ページで終わっています。
 
 

 さて、内容ですが(以下ネタバレ注意)、これは、堂々たるポルノ小説です!
 

 主人公二朗は旧制高校(一高?)生。子爵の家柄。一方ヒロインの伯爵夫人は二朗の自宅の建て増しされた南向きの広い洋間にいつごろからか居候しています。
 

 ある冬のたそがれ時、活動写真をを観終わった二朗は偶然、伯爵夫人と出会います。
 それから、二朗と伯爵夫人の一夜のアバンチュール?が始まるのです。
 

 この物語そのものはすべてウソくさいのですが、作者の描写力がこの小説を「触覚芸術」というほかないようなところまで高めています。

 
 

 それにしても二朗のその後(物語のつづき)が気になります。