2016年5月の記事一覧

5月28日救いの神、現る!2016年5月28日(土)

 
ANAGA20160528
 
 

夕方にフラリと来店された青年が、IT関係のお仕事をされているとかで、私のインスタグラムを店のFBに連動させてくれました!

 

この1ヶ月間、どうやっても上手く出来なかった事を快くサクサクと…本当に感謝です。
 

これでまた1歩前前進。
 
 
 

今日は朝から店長は淡路島のホテルアナガで
自然派の超希少ワインを楽しむプレミアランチのイベント。
 

先月このイベントの打ち合わせでご馳走になってご機嫌で帰ってきた日、お風呂で滑って頭を怪我して救急で縫ってもらった店長。
 

でも、今日は全くその反対。
店長が帰ってきたのと同じくらいに彼(もちろん初めてのご来店)がフラリとやって来て…。
 

まさに「神様の使い」!?
 
 

淡路島まで来て下さった皆様、そして「彼」
今日は本当にありがとうございました。
 

店長、帰り道とお風呂には気をつけてね。

気になるワイン その592016年5月25日(水)

 
La-Porta-di-Vertine
 
 

 めちゃくちゃ透明感のあるキアンティ・クラッシコを見つけました♫
 
 

 という書き出しでラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネの2009年産キアンティ・クラッシコ・リセルヴァをご紹介させていただいたのは、2013年の6月でした。
 

 あれから3年の月日が流れ…。
 原則として、同じワインを取上げないことにしておりましたが、事情が変わりました。
 実は、ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネは経営破綻し、もう二度と新ヴィンテージを味わうことができなくなってしまいました。(泣)
 
 
 

 とりあえず,簡単な説明を。
 
 

<赤>
 2011 キアンティ・クラッシコ・リセルヴァ(ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネ)
 2011 Chianti Classico Riserva La Porta di Vertine
 生産地:イタリア,トスカーナ州キアンティ・クラッシコ・リセルヴァDOCG
 生産者:ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネ
 品 種:サンジョヴェーゼ100%
 

 キアンティ・クラッシコのガイオーレ地区で標高の高いブドウ畑から優美なワインを産み出します。
 栽培はもちろん有機栽培を実践し,醸造においては可能な限り人的介入を行いません。
 このリセルヴァは,大樽による18ヶ月の熟成後12ヶ月の瓶内熟成を経て出荷されます。
 

 目の覚めるような伸びやかさを持つ傑出したトスカーナの赤です。
 
 

 と,まあこんな感じです。

 
 
 

 2006年創業で、最初の2年間は「サンジョヴェーゼの神様」ジューリオ・ガンベッリ(1925年~2012年)の指導を受け、トスカーナで最良の(ということは世界最高の)サンジョヴェーゼを造るべく邁進してきた生産者でした。残念でなりません。
 
 

 かつて(10数年前?)私はトスカーナというワイン産地はボルドーに似ていると思っておりましたが、最近ではブルゴーニュに近いかもと思い始めております。この手造り感いっぱいのラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネのサンジョヴェーゼは、まさにその代表格と言えます。たとえるなら「トスカーナのジュヴレ・シャンベルタン」といったところでしょうか。
 こんなに素晴らしいキアンティ・クラッシコなのに返す返すも残念でなりません!
 
 

 ジューリオ・ガンベッリ最晩年の薫陶を受けた、ラ・ポルタ・ディ・ヴェルティーネの醸造責任者ジャコモ・マストレッタは、1970年生まれの46歳。まだまだ若いです。
 

 彼がどこかのカンティーナ(醸造所)で、また新たなサンジョヴェーゼを造ってくれることを祈念して、この2011年のリセルヴァで乾杯!

 
 

 みなさまも,ぜひ。

 
 

 さて,気になるお値段は…。
 
 

 6,000円(税別)です。
 
 

 詳しくは、コチラ
 
 

 ではでは。

5月20日レキプ・ド・ヴァン 200回記念 満員御礼2016年5月22日(日)

 
LEquipe201605
 
 

 リブゴーシュの月例ワイン会「レキプ・ド・ヴァン(ワインの仲間)」が200回を迎えることができました。
 

 ありがとうございました!
 
 

 200回(足かけ17年!)を迎えられましたのもひとえに皆様方のご厚情の賜物と改めて感謝申し上げる次第でございます。
 
 

 また、素晴らしいワインをご提供いただきましたKH様、SY様、本当にありがとうございました。
    美味しいケーキをご提供いただきましたNご夫妻様、KT様、YM様、本当にありがとうございました。
    めずらしいチーズをご提供いただきましたKN様、本当にありがとうございました。
 
 

 300回は順調にいきますと2024年9月になります。
 
 

 今から楽しみです!!!

 

美酒礼賛 第14回2016年5月19日(木)

 
Sansonnier-La-Lune-A
 
 

 第14回は、ひさしぶりにロワールの白です。第10回ではミュスカデを取り上げましたが、今回はアンジュー地区のシュナン・ブランです。
 シュナン・ブランという白ブドウ品種は、世界中で栽培されています。特に南アフリカではフランスの3倍以上の作付け面積を持ち、お手頃なやや辛口のテーブルワインとして大人気となっています。本家のロワールでは、辛口のスパークリングから極甘口のデザートワインまで多様なワインが造られています。
 
 

 2013年 VdF ラ・リュンヌ アンフォール
 生産地:フランス,ロワール川流域アンジュー地区ヴァン・ド・フランス
 生産者:ラ・フェルム・ド・ラ・サンソニエール(マルク・アンジェリ)
 品 種:シュナン・ブラン100%
 
 

 当主のマルク・アンジェリは、ロワール自然派のリーダー的存在です。
 1990年ファースト・ヴィンテージ。ブドウ畑はもちろんビオディナミで栽培し、醸造時には二酸化硫
黄をできうる限り使用せず、天然酵母で醗酵させ、もちろん補糖もしません。できるワインは、やや辛口(やや甘口?)で濃厚な果実味の中にの透明感を感じる秀逸なシュナン・ブランです。

 

 実はこのワインの名前の最後にある「アンフォール」とは、古代ローマ時代の醗酵および貯蔵タンクである「アンフォラ(甕:かめ)」を使用して造られたワインということを示しています。マルク・アンジェリは、従来の樽熟成のワインにあきたらず、わざわざ甕造りの本場ジョージア(数千年の甕造りの歴史を持つ世界最古のワイン産地)より300リットルの素焼きの甕(=アンフォール)を取り寄せ、実験的に醸造したものが、このワインなのです。
 
 

 抜栓してみると、キーウィやメロン、青りんご、つづいてオレンジ、はちみつ、梅などの濃いめの酸味と甘味を持ったフルーツのアロマを感じます。一口含むと、マンゴーや洋ナシの風味を感じます。落ち着いた優しい味わいです。いつものボリューム感はあまりなく、濃厚でありながらもさっぱりとした美味しさです。
 このアンフォール製のワインは、今までのようにボリューム感があって残糖分を感じるスタイルではなさそうです。
 

 聞くところによると、2015ヴィンテージからは、従来の樽熟成のものと並行して、ドイツ製の1000リットルの甕を使用して醸造も行うようです。

 
 

 正直言って、サンソニエールのシュナン・ブランには少し「飽き」を感じていたので、この変貌ぶりには驚かずにはおれません。マルク・アンジェリの進化にはただただ敬服するのみです。

 
 
 

 申し訳ございませんが、このワインは完売しております。

 ご興味のおありの方は、2015年がリリース(2016年秋以降)されるまで今しばらくご辛抱ください。
 

 参考価格:5,800円(税別)

5月10日お花のあるワインショップ2016年5月10日(火)

 
花001
 
 
こんな立派なお花が造れるようになりました!

 
 

われながらビックリです。50の手習い!?です。

ワインと一緒にお花が貰えたら嬉しいだろうな…。
バン屋さんとお花屋さんの隣で店を持ちたかったけれど、お花屋さんだけはお隣どころかご近所にもなく…
でも、見つけました!
 

Bisous et Bijoux さんです。詳しくは、コチラ
 
 

リブゴーシュが取扱うのは、アーティフィシャル・フラワーですが、
実はBisous et Bijoux さんの生花はハイクォリティでとても綺麗です。
誰もが「うわーっ」と言うぐらい本当にキレイなのです。
 
 

コラボレーションでギフトセットをお願いするはずが、すぐにお花の魅力にとりつかれて、
お稽古に参加させていただき、ディプロマまであと少し。
 

お花には不思議な力があって、お花が店にあるだけで店がはなやぎ、
お客様との会話も和やかになるような気がします。
ここのところ店が明るくて活気があります。

 
 

もしかしたら…
ワイン屋がワインを選び抜くように、
花屋は花を選び抜いて、さらにデザインする。
 

Bisous et Bijoux さんの選ぶ花は、まさにリブゴーシュのワインと同じ、
自然と笑みがこぼれ、人を幸せな気持ちにさせてくれるように思うのです。
 
 

近いうちにBisous et Bijoux 監修で、
「ワインとお花のギフトセット」を店頭でもネットでも販売する予定ですので楽しみにしていてくださいね。

5月7日ヒマな日の店長2016年5月7日(土)

 
WA181
 
 

コレは店長がワインを調べる時の資料のひとつ。
 

写真もなく、どの表紙も中身も変わり映えしないのが何冊もある。
店長は気になるワインがどこに載っていたかを覚えていて、昔のを引っ張りだしてくる。
いつもピアノの上に積み上がっているのがソレです。
 
 

今日は朝からコレを眺めながら、ため息をついたり、頷いてみたり、感心してみたり…。
 

先日入荷して、ワイン会でも飲んだ、シャネル所有のボルドーワインが載っていた。
パーカーポイントは93点。
 

店長「95点を超えると、味わうのも難しくなるんや…」。93点ぐらいが素直に美味しいと感じるらしい。
 

2012〜2025年ぐらいが飲み頃とも。
店長「先日のワイン会はいいタイミングで飲んだかもしれない、まだまだ美味しくなるはず…。」
 

ここまでは、私も「見せて〜」などと言いながら楽しんで聞いてられる。
 

店長「1986年と似た仕上がりらしい。なるほど…。」
私「・・・?」
店長「そうとしたら…やっぱりな…」
私「???[ほっとこ…]」86年! 30年前と同じと言われても…。
 
 

店長はすっかり別世界にいってしまった。
過去に飲んだ86年の他のボルドーと比較してみたり、86年は「◯年と□年と△年に飲んだけど、どないのこないの…」。「僕の記憶にあるローザン・セグラは…」、「10年後は確信をもって旨い、絶対10年後に飲みたい…。」とか。
そう言ってるわりにはいつも全部売ってしまって、手元には残ってないのよね…。
そこまで言うのなら「1本ぐらい残しておいてよ〜」。
 
 

店長は、飲んだワインを全部記憶しているらしい。
「簡単やねん」と言う。
記憶していると、各造り手のヴィンテージの個性がわかる、その造り手のワインがどのような熟成の仕方をするかが判る、そうしたら何年ぐらいしたら美味しくなるか予想がつく…。
その記憶の確信を得るために、こうした資料とすり合わせていくのだ。
 
 

同じワインの同じヴィンテージでも、飲む時が違えば味も違うので、それも覚えていて、
「アレは輸送に弱い」だの「温度変化に弱い」だの、たまには「あの日は満月だったから…」とまで言う。