
寡黙で豊かなブルゴーニュに出会いました。♫
とりあえず、簡単な説明を。
<赤>
2012 マルサネ・クロ・デュ・ロワ(シルヴァン・パタイユ)
2012 Marsannay Roouge Clos du Roy domaine Sylvain Pataille
生産地:フランス,ブルゴーニュ地方マルサネAOC
生産者:シルヴァン・パタイユ
品 種:ピノ・ノワール100%
シルヴァン・パタイユは1997年より醸造コンサルタントを始め,
2001年にドメーヌを設立。
2008年一部の畑でビオディナミ栽培を始め,野生酵母で発酵,
清澄をせず,軽く濾過をしてビン詰をします。
ACマルサネには1級畑は存在しませんが,この『クロ・デュ・
ロワ(=王様の畑)』は間違いなく1級畑の品格があります。
銘醸ワインにありがちなクールな印象ではなく「洗練された温か
み」というべきものを持ち,飲み手をやさしく包み込んでくれます。
傑出したバランスを持つ素晴らしいブルゴーニュの赤です。
と、まあこんな感じの赤です。
シルヴァン・パタイユは『ワイナート73号』の特集「ブルゴーニュ 今をときめく! ライジングスター13軒」のひとつに取り上げられた、まさに新進気鋭の生産者です。2014年2月の「気になるワイン その33」では、同じパタイユのブルゴーニュ・ルージュを取上げましたが、このワインはその格上のAC村名ワインです。
さて、ディジョンの南隣「マルサネ」というコート・ドール北端のアペラシオンは、私にとって何の関心も持てない刺身のツマのようなワインでした(失礼!)。ですが、このワインは今までのマルサネとは全く異なります。味わいは、濃厚であはありますが、過剰さは微塵もなく、あくまでも自然でやさしい印象です。酸とのバランスも絶妙で、余韻の心地よさは感動ものです!
ブドウ畑の恵みに感謝し、ありあまる情熱を持ちつつも寡黙にワイン造りを行っている様子が目に見えるようです。
これは最良のマルサネという範疇にとどまらない、最上級のブルゴーニュの赤かもしれません。
みなさまも,ぜひ。
さて,気になるお値段は,…。
6,050円(税込)です。
ではでは。