美酒礼賛

美酒礼賛 第11回2015年10月17日(土)

 

2015/ 9/30 16:08

2015/ 9/30 16:08


 
 
 

<美酒礼賛>
 
 

 第11回は、ボルドー辛口白の定番、グラーヴの白ワインです。
 グラーヴの白といえば、オー・ブリオンの白を筆頭に、目の覚めるようなラヴィル・オー・ブリオン、堅実なドメーヌ・ド・シュヴァリエ、…。ミドルクラスではトップをうかがうスミス・オー・ラフィット、帆船のエチケットが人気のマラルティック・ラグラヴィエールなどキラ星のようなシャトーが多く存在しています。
 
 今回ご紹介させていただくワインは、これらスターの仲間入りをするかもしれない小規模ではありますが傑出したシャトーです。
 
 

 2014年シャトー・ミルボー・ブラン
 生産地:フランス,ボルドー地方ペサック・レオニャンAOC
 所有者:デュブレイ夫妻
 品 種:ソーヴィニョン・ブラン100%
 
 

 1996年現オーナーになり,積極的に改善が行われました。
 ブドウ栽培は2005年よりビオディナミを実践(認証は未取得)。収穫は手摘み。醸造は樽内で野生酵母にて発酵させ、そのまま6か月間バリック熟成させます。
 

 抜栓してみると、グレープフルーツのアロマを感じ、そのすぐ後に心地よい木樽のの香りがつづきます。一口含むと、すがすがしい酸と濃厚でなピュアな果実味のバランスが素晴らしく、余韻もたいへん長いです。
 樽の使い方が絶妙で、10年ぐらいはグラーヴ産ソーヴィニョン・ブランの美味しさを堪能できそうです。
 

 実は、シャトー・ミルボーは1900年代の初頭ボルドーのグラン・ヴァン(偉大なワイン)のひとつに数えらるほど人気があり、当時高値で取引されていたそうです。現オーナーのデュブレイ夫妻は100年前の人気を復活させるための努力を日夜続けておられるのです。
 

 生産量はわずか1000本! 例によって超希少な1本です。
 
 

 参考価格:4,300円(税別)

美酒礼賛 第10回2015年8月8日(土)

 

2015/ 8/ 5 16:07

2015/ 8/ 5 16:07


 
 

 第10回はフランスお手頃白ワインの定番、ミュスカデです。
 ミュスカデは、ロワール河口の街ナント周辺で造られるサッパリとした辛口の白ワインです。日本国内でもスーパーマーケットなどで大量に販売されています。フランスワインにしてはめずらしく、ブドウ品種の名前がワインの名前(AOC)になっています(通常は産地の名称がワインの名称になる)。
 

 今回ご紹介させていただくミュスカデは、それらとは一線を画す傑出したものです。
 
 

 2011年ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・エクスプレッシオン・ド・ナイス(レキュ)
 生産地:フランス,ロワール川流域ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌAOC
 生産者:ドメーヌ・ド・レキュ(=ギー・ボサール)
 品 種:ミュスカデ100%

 
 

 生産者のギー・ボサールは、ナント近郊で祖父の代から有機農業を実践していました。1997年にビオディナミに転換し,この地方の象徴的存在になりました。現在はビオディナミの指導者的役割を担っています。
 
 

 ところで、ミュスカデというブドウ品種は別名をムロン・ド・ブルゴーニュMelon de Bourgogne(ブルゴーニュのメロンの意味)といい、元をただせばブルゴーニュ地方原産。あの高貴品種シャルドネとは遺伝的に兄弟の関係ということらしいのですが、ちょっと驚きです!

 
 

 抜栓してみると、ミュスカデ種特有のメロンやグレープフルーツといったアロマの中から力強いヨードの味わいが現れる骨太な1本です。余韻もたいへん長く、のどごしの心地よさは他のミュスカデの追随を許しません。
 また「エクスプレッシオン・ド・ナイス(直訳:片麻岩の表現)」とは片麻岩土壌におけるテロワールTerroirの特徴がよく表れたワインを意味しています。
 
 

 真夏の定番BBQ。
 キリッと冷やしたこのミュスカデと魚介類はもとよりチキンのグリルにも合わせたいすぐれものの白です。