気になるワイン

気になるワイン その542015年11月25日(水)

 

2015/11/10 13:46

2015/11/10 13:46


 
 

 純朴なバルバレスコに出会いました。♫

 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2007 バルバレスコ・モンテステーファノ(セラフィーノ)
2007 Barbaresco Montestefano Azienda Agricola Rivella Serafino
 生産地:イタリア,ピエモンテ州バルバレスコDOCG
 生産者:リヴェッラ・セラフィーノ
 品 種:ネッビオーロ100%
 
 1967年より元詰めを始めた家族経営の小さなワイナリー。
 栽培においては除草剤の不使用,有機肥料の使用を実践。
 醸造時には二酸化イオウを添加せず、野生酵母で醗酵を行い、
 樽熟成は大樽で30ヶ月。
 より自然な栽培、醸造を心がける秀逸な生産者の造る、滋味にあ
ふれたやさしい味わいの心くすぐられるバルバレスコ。
 平均年間生産量は12,000本。
 
 と、まあこんな感じの赤です。
 
 

 ところで、バローロがピエモンテにおける「ワインの王様」であるならば、バルバレスコはさしずめ「ワインの女王様」というところでしょうか。バローロとバルバレスコの産地(DOCGのゾーン)は直線距離にして10kmも離れていないのですが、バローロがどことなく男性的でバルバレスコはなぜか女性的な雰囲気を持っています。
 

 抜栓してみると、アーモンド、タバコ、ドライフィグ、腐葉土、…などの熟成したネッビオーロ特有の香りを感じます。一口含むと、飲み頃になったバルバレスコの穏やかで、軽妙な、それでいて滋味にあふれた美味しさを感じます。
 

 このセラフィーノのバルバレスコは(ガヤは別格として)ラ・スピネッタやソティマーノといったモダン派の都会的に洗練された饒舌なワインとは異なり、あくまでも穏やかで、優しく、朴訥とした印象です。

 
 

 まさに母性を感じる純朴なバルバレスコです。

 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。
 
 

 6,600円(税別)です。

 
 こちらで購入可能です。

 
 

 ではでは。

気になるワイン その532015年10月20日(火)

 

2015/10/20 12:56

2015/10/20 12:56


 
 

 クールな情熱を持ったニュージーランドのピノ・ノワールに出会いました。♫

 
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2013 ピノ・ノワール(サトウ)
 2013 Pinot Noir SATO WINES
 生産地:ニュージーランド,南島セントラル・オタゴ
 生産者:サトウ・ワインズ 佐藤嘉晃&恭子(さとう よしあき・きょうこ)夫妻
 品 種:ピノ・ノワール100%

 佐藤ご夫妻がセントラル・オタゴで造るピノ・ノワール。
 2009年がファースト・ヴィンテージ。2013年は生産量4986本。
 栽培は化学肥料は使用せず,醸造はもちろん野生酵母で醗酵させ,
 人的介入を最小限に抑えています。
 フレンチオークで18ヶ月間熟成。
 ラズベリーのアロマが華やかで,リッチな果実味を実感できます。
 
 

 と、まあこんな感じの赤です。
 
 
 

 現在NZで大活躍中の佐藤さんをまだご存じない方のために、少し詳しくご紹介。
 

 佐藤さんは関西出身の44歳。大学卒業後、銀行に就職。ロンドン駐在時代にワインにめざめてしまい、会社員を辞し、ニュージーランド南島クライストチャーチ郊外のリンカーン大学ワイン醸造科に入学。2007年卒業後。セントラル・オタゴ屈指のワイナリー、フェルトンロードに勤務するかたわら、ブルゴーニュのドメーヌ・ビゾーやアルザスのピエール・フリックのもとで研鑽をつみ、奥様の恭子さんと一緒に2009年サトウ・ワインズを設立します。
 ピノ・ノワールのファーストヴィンテージ(2009年産です)日本デビューの2011年6月に(そして2012年10月にも)佐藤さんの来日に合わせて、講師としてお迎えして私のワインショップでテイスティング・セミナーを開催させていただきました。
 

 そんな佐藤さんのワイン造りの基本は、バリバリの「自然派」。
 フェルトンロードもNZで最も有名な自然派のひとつですし、フランス修行時のビゾーやフリックもまた当然のごとく世界的に有名な自然派生産者なのです。
 化学薬品を使用しない自然なブドウ栽培はもちろんのこと、醸造時の酸化防止剤の添加もしません! 瓶詰時にほんの少量添加するだけです。
 
 

 ファーストリリースの2009年から2013年まで5ヴィンテージの佐藤さんのピノ・ノワールを飲み続けてきて、年々品質が向上してきていることを私は実感しています。濃厚な果実味に負けないしっかりとした酸を感じるのです。
 さらにヒュー・ジョンソン&ジャンシス・ロビンソン『世界のワイン図鑑第7版』でもセントラル・オタゴを代表するワインとして、佐藤さんの「ピノ・ノワール・ランソリット」(このピノ・ノワールのスペシャル・キュヴェ)が掲載されておりました。
 

 私は、かつて(10年以上前です)カリフォルニアのゲアリー・ファレルのピノ・ノワールを飲んで、「クールな情熱」という形容をしました。今まさにその言葉を佐藤さんのこのピノ・ノワールに献上したいと思います。
 
 

 どう考えても世界一級のピノ・ノワール。
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。
 
 

 7,500円(税別)です。

 
 

 こちらで購入できます。
 
 

 ではでは。

気になるワイン その522015年9月16日(水)

 

2015/ 9/15 15:06

2015/ 9/15 15:06


 
 

つやつやしたトスカーナの赤に出会いました♫

 
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2013 モレッリーノ・ディ・スカンサーノ(ポデーレ414)
 2013 Morellino di Scansano Podere 414
 生産地:イタリア,トスカーナ州グロッセート県スカンサーノ村
          モレッリーノ・ディ・スカンサーノDOCG
 生産者:ポデーレ414
 品 種:サンジョヴェーゼ85%,
     チリエジョーロ&コロリーノ&アリカンテ&シラー15%
 

 「モレッリーノ」とはサンジョヴェーゼ種の別称。すなわちこのワインは、トスカーナ南部スカンサーノ村(を中心とした地域)で造られる「キアンティ」と言えそうです。
 ぶどう品種の旨みが美味しく、シルキーなのどごし、濃厚でありながら上品なトスカーナの赤です。
 
 

 と、まあこんな感じのワインです。
 
 
 

 初めてこのワインをグラスに注いだ時のつやつやした美しい濃厚なルビーに驚かされ、そして口にした時の親しみのあるその美味しさにさらに驚かされました。
 
 

 最近では、トスカーナのサンジョヴェーゼ種のワイン(ブルネッロ,ヴィーノ・ノビレ,キアンティ,…)でさえ、どうも気難しいものが増えてきているような気がします。そんな中このモレリーノのわかりやすさは貴重です。
 

 それもそのはず、オーナーであるシモーネ・カステッリの実父はトスカーナで多くのワイナリーの醸造コンサルタントを行っているマウリッツィオ・カステッリなのです。このポデーレ414でも高名な父の助言を受けつつ、シモーネ自身が栽培から醸造までを行っています。

 

 いわずもがなではありますが、栽培においては無農薬有機栽培を実践。醸造も野生酵母で行っています。より自然な栽培と醸造を心掛けているのです。

 
 

 つやつやした外観ではありますが、つんっと澄ましたところがなく、飲み手を温かく包み込んでくれる、そんなツンデレな(?)トスカーナの赤です。

 
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。

 
 

 3,240円(税込)です。
 
 

 ではでは。

気になるワイン その512015年8月14日(金)

 

2015/ 8/13 13:01

2015/ 8/13 13:01


 
 
 

 真実のメドックに出会いました。

 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2009 グラン・ヴァン(グレネリー)
 2009 Grand Vin GLENELLY
 生産地:南アフリカ,WOステレンボッシュ
 生産者:グレネリー社
 品 種:シラーズ42%,カベルネ・ソーヴィニョン40%,メルロー14%,
     プティ・ヴェルドー4%
 

 ボルドーのメドック2級格付けシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの元オーナー、メイ・エレーヌ・ド・ランクザン夫人が2003年に購入。
 ボルドーブレンドにこだわらず、南アフリカお得意のシラーズを中心に配した素晴らしい1本。
 フレンチオークにて18ヶ月の熟成。
 将来が楽しみな南アフリカ、ステレンボッシュの赤です。
 

 と、まあこんな感じです。
 
 
 

 ところで、南アフリカのステレンボッシュ産の赤ワインなのに、なぜ「真実のメドック」なのか? という疑問をお持ちの方が多いと思います。 その疑問にお答えする前にグレネリー社の歴史を簡単に見ていきましょう。
 

 1988年 メイ・エレーヌ・ド・ランクザン夫人は、ボルドー使節団として初めて南アフリカの銘醸地ケープ地方を訪れ、その潜在力の高さに強い感銘を受ける。
 2003年 ランクザン夫人がステレンボッシュのイーダス・ヴァレーにある123haもある広大なグレネリー農園を購入。
 2004年 綿密な土壌分析の結果、60haにカベルネ・ソーヴィニョン、シラー、メルローなどを植える。
 2006年 環境にやさしい重力フローシステムを採用した醸造所の建設開始。
 2007年 ランクザン夫人は、メドックのシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドをシャンパーニュのロデレール社に売却。
 2007年 初めて自社農園から原料ブドウを調達。周辺農園からのブドウの購入を徐々に減らしていく。
 2009年 新しい醸造所が完成。
 

 現在が2015年ですので、わずか12年の歴史しかないんですね。
 
 

 では、この2009年産グレネリーを抜栓してみましょう。
 カシスやブラックベリーなどの黒い果実のアロマ。樹皮などの木樽熟成によるブーケ。かぐわしいこれらの香りだけでもうすでにメドックしています。一口含むと、まずしっかりとしたタンニンを感じ、次に酸味と果実の旨味がやってきます。余韻も長く、香ばしい木樽の風味が残ります。まだ少し若いですが、来年には本格的な飲み頃になり、それから10年間は私たちを楽しませてくれそうです。素晴らしいメドックいや違ったステレンボッシュの赤です。
 

 メドックの格付けでいえば、5級シャトーに匹敵しそうな勢いがあります。
 
 
 

 ランクザン夫人は、このワインを造るにあたって、おそらく以下のように考えておられるのではないでしょうか。
 

 ボルドーという世界のワインビジネスの中心において、ワインジャーナリズムの評価に一喜一憂しながらワインを造るのではなく、ステレンボッシュという新天地で自分の思うとおりに伝統的なメドックのワインを造りたい。すなわち低農薬でブドウを栽培し、収量は低く抑え(グレネリーは31hl/ha。シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドは平均45hl/ha。ちなみにメドックのワイン法による基本収量は50hl/ha。)、醸造は野生酵母で行い、可能な限り人的介入をしないでワインを育てる、ということです。
 

 つまり、戦前のメドックのワイン造りに回帰しようということなのではないでしょうか。
 
 

 今のメドックは、ワイン評論家から高得点をひきだすために(すなわち「売れるワイン」を造るために)、コンピュータ制御のハイテクに依存したワイン造りが当たり前になっています。そういうワイン造りに彼女は飽きたのですね。
 

 ですが、ボルドーファンにとってこのワインのセパージュ(ブレンド比率)は多分許しがたいものかもしれません。シラーズ(=シラー)が42%も使用されているので、これは「メドック」ではない。「メドック」とは、カベルネ・ソーヴィニョンとメルローのブレンドでなければならないと。1935年にフランスのワイン法(AOC:原産地統制名称法)が制定されました。実はそれ以前のメドックでは、ワインの味わいに豊かさを出すためにシラーをブレンドするのは当たり前だったそうです。
 ということは、グレネリーは、歴史的な意味合いにおいても「真実のメドックワイン」にほかならないのです!

 
 

2015/ 8/13 13:02

2015/ 8/13 13:02


 
 

 1925年生まれのランクザン夫人は、今年で満90歳。まだまだ彼女の挑戦は続きます。
 
 

 みなさまも、ぜひ。

 
 

 さて、気になるお値段は,…。

 
 

 2,700円(税込)です。
 
 

 ではでは。

気になるワイン その502015年7月23日(木)

 

2015/ 7/22 18:17

2015/ 7/22 18:17


 
 

飲み頃のロワール産ピノ・ノワールがひょっこり出てきました。♫
 
 

 とりあえず、簡単な説明を。
 

<赤>
 2008 シュヴェルニー・ラ・カイエール(クロ・デュ・テュエ・ブッフ)
 2008 Cheverny La Caillere domaine Le Clos du Tue-Boeuf
 生産地:フランス,ロワール川流域シュヴェルニーAOC
 生産者:クロ・デュ・テュエ・ブッフ
 品 種:ピノ・ノワール100%
 

 「クロ・デュ・テュエ・ブッフ」というドメーヌは中世より高く
評価されている有名なぶどう園で,現在はピュズラ兄弟が所有し,
ビオディナミ(無農薬有機栽培)を実践しています。
 色は淡いルビー。凝縮した果実味とまろやかな酸味が高いレベル
で調和しています。
 その何とも言えない気品のある味と香りを実感してください。
 

 と、まあこんな感じの赤です。
 
 
 

 実は今から8年も前に”mixi”の2007年2月20日の日記で2005VT(ヴィンテージ)の同じワインについて書いているのです。以下はその引用です。
 

 ピュズラ兄弟は,ロワール川流域のトゥーレーヌ地区で活躍する気鋭の自然派生産者です。ただ2005年産はあと半年ほどセラーでキープした方が良いかもしれません。先日も5時間ほどかけて飲んでみましたが、最後の一杯がたいへん素晴らしく感涙ものでした。香りは赤い果実というよりほとんどマンゴー状態。味わいは優しくまろやかで「瑞々しさ」がありました。

 何かお料理に合わせるというよりフレッシュなシェーヴルチーズとともに楽しみたい赤です。
 

 以上、引用終わり。
 
 

 と、いうようなことを書いておりました。
 2005VTを2007年に飲んだ時の感想なんですね。
 ところで、先日セラー内を物色しているとひょっこり2008VTが出てきました。通常ワイナリーにおいてワインが出荷可能になるまで中級以上のものであればヴィンテージ+2年ぐらい必要なので、2010年に仕入れたと考えられます(いつ購入したか覚えていないんです)。今2015年なので5年以上も当店のセラーで眠っていた計算になります。
 

 2007年の日記では「抜栓5時間後に美味しくなってきた」と書いております。今回の2008VTは5年間の瓶熟により、抜栓後すぐに美味しく飲めます。クランベリーのアロマが芳しく、味わいがたいへんまろやかで、すいすい飲めてしまいました! 1本があっという間になくなりそうです。
 

 まさに「飲み頃」なのですね。
 
 

 みなさまも、ぜひ。
 
 

 さて、気になるお値段は,…。
 
 

 3,780円(税込)です。

 
 

 ではでは。